装備

2022/07/20

幻に包まれたアメリカ陸軍特殊任務部隊再現スタイリングを解説【スタイリング】

 

THE 1st SPECIAL FORCES
OPERATIONAL
DETACHMENT-DELTA

 

 アメリカ陸軍対テロ特殊部隊1st SFOD-D(The 1st Special Forces Operational Detachment-Delta)は略称さえ知られていない、幻に包まれた存在だ。今回は報道写真など数少ない情報を集め、装備を再現したスタイリングを解説しよう。

 

 

 アメリカ陸軍対テロ特殊部隊1st SFOD-D(The 1st Special Forces Operational Detachment-Delta)は、USSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)の傘下にあるJSOC(Joint Special Operations Command:統合特殊作戦軍)の指揮下で作戦を遂行するSMUs(Special Mission Units : 特殊任務部隊)だ。
 アメリカの極秘作戦を数多く遂行しつつも、アメリカが公式にその存在を認めないため、その部隊名称については一切公になっていない。DOD(United States Department of Defense:アメリカ国防総省)の DSS(Defense Security Service:国防保安部)の対諜報部は、検索サイトに略語の掲載がないかを確認し、部隊名称や略語が公開されている場合にはJSOCにその旨を通達し部隊名称が変更されるとのこと。そのため、現在の名称はどういう呼称をされているか、我々には知る余地がない。所属隊員と関係者のみが知ることなのであろう。
 また、隊員選抜試験は独特なもので、体力試験だけでなく適性試験もあると言われているが、その基準は謎に包まれている。元隊員たちでさえ、なぜ自分が選考に合格したのかわからないという。独自の選考基準を合格した者が、アメリカの秘密作戦を担っているのだ。

 

EQUIPMENT

 

 完全秘匿された部隊なので、公式にその姿を見ることはない。だが、事件が起きた現場や重要人物を警護している際など、その部隊の姿をわずかなりと垣間見ることができる。その限られた情報から推測し、断片的な情報をつなぎ合わせてその姿を再現するのだ。
 今回のセットアップは最近の情報を元に、VELOCITYベロシティ SYSTEMSシステムズの長袖のBOSSラグビーシャツ、CRYEクライ PRECISIONプレジションのG3フィールドパンツ、OPS-COREオプスコアのヘルメット、CRYE PRECISIONのAVSをベースとして組み上げられている。

 

 

 

リスト

 

HELMET

  • OPS-CORE FAST FTHS GROUND BALLISTIC HELMET
  • OPS-CORE MODULAR BUNGEE SHROUD
  • PRINCETON TEC Charge
  • PELTOR COMTAC defender
  • L3HARRIS BATTERY POWER SUPPLY
  • WILCOX GSGM
  • TYR Tactical Helmet Cover – FAST


WEAR

  • VELOCITY SYSTEMS BOSS RUGBY LONG SLEEVE
  • CRYE PRECISION G3 FIELD PANT MULTICAM
  • SALOMON FORCES XA PRO 3D MID
  • BELT KIT
  • RAPTOR TACTICAL DUNBAR BELT
  • LBT-9022B-T BLOW-OUT KIT MULTICAM
  • SAFARILAND 6354DO QLS
  • SAFARILAND MODEL 71-1 PISTOL MAGAZINE POUCH
  • A.C.S THE GRENADE TRIGGER POUCH – M67


GEAR

  • CRYE PRECISION AVS
  • PARACLETE TRIPLE MAG POUCH
  • CRYE PACK ZIP-ON PANEL
  • PARACLETE BARRETT 50 CAL. POUCH
  • PARACLETE TRIPLE FLASH BANG POUCH
  • PARACLETE MBITR PRC-148 RADIO POUCH
  • PRC-148
  • TEA U94 PTT


PRIMARY WEAPON

  • HK416D
  • SUREFIRE M600V SCOUTLIGHT
  • WILCOX RISER MOUNT
  • AIMPOINT MICRO T-2 LARUE TACTICAL LT751 MOUNT
  • VTAC MK2 SLING

 

CRYE PRECISIONのADAPTIVE VEST SYSTEM(AVS)は、アクセサリーの組み合わせで着用者の好みにカスタマイズできるため、特殊部隊隊員の使用例が多い。その背面にジッパーを使って装着可能なジップオンバックパネルには、その上部にあるベルクロ部にパラクレイトの三連フラッシュバングポーチを装着している。このカスタムは、隊員が実際に行なっていたもので、作戦で効率よくフラッシュバングを活用するためのカスタムの一例といえる

 

GLOCK17 GEN 5
CAG MODEL MODEL

 

 JSOCに納品されたモデルを参考に、各種アクセサリーを装着したカスタムモデルがGLOCK17 Gen5 CAG MODELだ。MOS(Modular Optic System)は、GLOCKが提供するカスタムパーツであり、これを使えばグロックのスライドに光学照準器を簡単に取り付けることができる。使用する光学サイトに合わせて各種のMOSアダプタープレートオプションがあり、LリューポルドEUPOLD DPPは04になっている。本モデルを再現するにあたりレオニダスさんは、カスタムエアガンメーカーGUNNUT CRAFT WORKS(Twitter:@GunnutW)に資料を提供し共同開発した。マニア気質によって最高級モデルが完成した。

 

 

 

LEUPOLD DELTAPOINT(DPP)は、8段階の明るさ設定で環境の明暗に合わせて調整でき、コンパクドットサイトの中でレンズが大きく視野を広く確保できる光学機器だ。モーションセンサーテクノロジー(MST)を搭載しており、5分間動きがないと消灯し、動きを感知すると再稼働することでバッテリー寿命を延ばす

 

Extended Baseplates For Glock by Dawson Precisionは、カスタムパーツメーカーのDawson Precisionによるグロック用拡張ベースプレートだ。グロックマガジン本体へのベースプレートの着脱が容易になるように設計されており、マガジンのメンテナンスを楽に行なうことができるようになる。またマガジンの抜き差しをスムーズにすることができるため、スピードシューティングユーザーに愛用されている

 

Dawson Precision Glock Gen5 G17/G19 Carry Fixed Sight Setのフロントサイトを使用。光ファイバー素材が外光を吸収して発光することで安定した視認性を確保できるため、精度を追求するシューティングマッチユーザーの愛用者が多い。シューティングマッチの技術を取り入れるデルタ隊員らしいカスタムといえる

 

火薬量の多い弾を使うデルタ隊員にとって発射ガスを使ってマズルコントロールがしやすいコンペンセイターは必需品だ。高精度のカスタムバレルメーカーKKM PRECISIONのGen5 STYLE コンペンセイターはグロックGen5シリーズのスライド先端のアール形状に沿う形に改良されており、それを装着することで再現。バレルも換装し、命中精度を向上させている

 

世界的に有名なライト及びアクセサリーメーカーであるSurefireの X300Vは、ハンドガンやライフルに装着可能なウェポンライトとして有名なX300シリーズの1つだ。強力な明るさの350ルーメンの可視光、ナイトビジョンで使用するためのIR出力の120mWの2種類を照射可能。セルフロック式セレクターリングで切り替えを簡単に行なうことができる

 

リスト

 

SECONDARY WEAPON

  • G17 GEN5カスタム
  • DAWSON PRECISION FRONT SIGHT
  • DAWSON PRECISION MAG BUMPER
  • LEUPOLD DELTAPOINT PRO
  • LEUPOLD DELTAPOINT PRO REAR IRON SIGHT
  • SUREFIRE X300V-B
  • KKM PRECISION THREAD 4-PORT COMPENSATOR (GEN 5)

 

MODEL:Λeonidas-z-Λ
TEXT&PHOTO:Ghost(Ghost in the Dark)

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.186~195をもとに再編集したものです。

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