サバゲー

2024/11/24

フィールドを駆ける! サバイバルゲームの装備を研究しよう!!「実際の写真を見ながらミリタリー、LE、シューターなどスタイル別に考察してみよう」

 

SURVIVAL GAMERS LABORATORY

 

PHOTO BY DOD

 

好きな装備系のスタイルを見つけよう

 

 サバゲーマーを取材し、注目の装備を研究するコーナー「サバゲーマーラボラトリー」。記事中で様々なジャンルのスタイルを楽しむプレイヤーをピックアップしてきたが、ゲームを楽しむだけではなく、休憩時間や撮影会でかっこよくキメたスタイルを写真や動画で撮影して楽しんている装備好きサバゲーマーがよく見られる。そこで今回は、リアルに装備を着こなすため、実際の写真を見ながらミリタリー、LE、シューターなどスタイル別に考察してみよう。

 

PHOTO BY FBI

 

PHOTO BY FBI

 

 各地のフィールドで開催されるイベントや定例会に参加すると、軍・法執行機関のオペレーターやシューティングインストラクター、映画やドラマ、ゲームのキャラクターなどに憧れて、彼らのスタイルを取り入れてサバイバルゲームや撮影会で楽しむ人が増えている。そういう人たちを見て「カッコいい」と思った人は、そんな装備系のスタイリングを始めてみてはいかがだろうか。今回は、スタイル別の実例を紹介・解説していくので、ぜひあなた自身が「カッコいい」と思えるスタイルを見つけて欲しい。

 


 

ミリタリースタイリング

 

 装備系のスタイルは「リアル」と「フィクション」に大きくわけられる。「フィクション」については完全なフィクションだけでなく、実在する部隊や組織をモチーフにしたスタイルもある。

 

アメリカ軍公式サイトで発表されたこの写真は、2024年5月9日にイギリスのミルデンホールにおける多国間演習に参加した第1-10特殊部隊群(空挺部隊)に配属された米陸軍特殊部隊グリーンベレーが近接戦闘訓練を行なった時の一枚である。この写真からは、ヘルメットやプレートキャリア、ベルトキットの装着方法、ウェアの種類や着用方法などが読み取れ、訓練シーンをイメージした撮影をする際の構図の参考にもなる(PHOTO BY DOD)

 

 ミリタリースタイリングでキメたいと思って映画やゲーム、SNSなどで調べると、アメリカ軍に関する情報が最も多く、そのためアメリカ軍に憧れを抱いて始めるユーザーが多い。世界最大の軍事組織であるアメリカ軍のスタイルをセットアップに必要なアイテムが他国の軍に比べて入手しやすいということも後押ししているだろう。もちろん、その再現したい部隊によっては入手困難な装備もあるが、最近では安価で良質なレプリカアイテムを活用することで、再現する際のハードルを下げることもできる。

 

PHOTO BY DOD

 

アメリカ軍特殊部隊は、その任務内容からスタイリングの自由度は高い。コンバットスーツ(コンバットシャツとコンバットパンツのセット)にヘルメットとプレートキャリア、ベルトキットを着用したフル装備だけでなく、ベースボールキャップに半袖シャツの姿や、市街地戦闘を意識した訓練では私服にプレートキャリアとベルトキットのみというスタイルも見受けられる(PHOTO BY DOD)

 

 

LEスタイリング

 

PHOTO BY FBI

 

 ミリタリースタイリング同様に人気があるのがLEスタイリングである。その中でアメリカの警察機関であるFBI( Federal Bureau of Investigation:連邦捜査局)は、海外ドラマやゲームでもキャラクターとして登場するため、広く認知されている。さらに公式HPやアメリカの連邦捜査事件の報道で彼らの活動する姿を見ることができる。写真のマルチカムで全身を固めたFBI SWAT(SpecialWeapons And Tactics:特殊武装及び戦術)の隊員は、強制捜査時に部屋に突入するためにドアノブを破壊(ブリーチング)するためのショットガンと、凶悪犯を無力化するためのアサルトライフルを装備している。

 

法執行機関職員は、主に市街地で捜査を行なうので、カジュアルなタクティカルウェアにIDパッチ付きのボディアーマー、ポリスバッジを携行している(PHOTO BY FBI)

 

男性捜査官と同じようなスタイルで女性捜査官も多く活躍しているためか、装備好きの女性サバゲーマーに人気のあるスタイリングでもある(PHOTO BY FBI)

 

 

シューティングインストラクター&ガンシュータースタイリング

 

PHOTO BY DOD

 

 銃を装備するスタイリングでは、インストラクターや射撃愛好家(シューター)もお薦めだ。最近では装備系スタイリングの定番になってきており、民間人向けに射撃テクニックを指導するインストラクターには元軍人や法執行機関員が多く、中には現役の者もいる。現役時代に所属した部隊のスタイルや射撃テクニックが彼らのバックボーンとなっており、それにより個性が出てくるのがこのスタイリングのポイントだ。

 

NCOアカデミーで2024年7月29日に開催された訓練においてC2T2 LLCのインストラクターのジェイソン・ケリーが、米陸軍兵士に対してライフルスリングの活用方法や近接戦闘時におけるライフルの扱い方を指導した。基礎訓練だったからか、ライフル操作や撃つ際の身体の動きがわかりやすいタクティカルウェアのみのシンプルなスタイリングになっている(PHOTO BY DOD)

 

SNSを通じて商売を絡めて自分たちのスタイリングを発信している人々もいて、スタイリッシュで参考になるものも多い。民間人であるため、合衆国憲法修正第2条では銃を所持する権利は保障されているが、州法によって所持できる銃やアイテムが制限されている。その範囲内で自由に創作されるスタイルは、これから装備系スタイリングを始めるサバゲーマーの参考になるのではないだろうか(PHOTO BY Valley Operations Group LLC)

 

軍や法執行機関を退役した人間がセカンドライフとして始めたブランドのプロモ―ションとしてスタイリングを発信していることもあり、自由な組み合わせの中にも使いやすいセットアップを心掛けていることが多い(PHOTO BY Valley Operations Group LLC)

 


 

 「銃と装備」を絡めたスタイリングは軍人や法執行機関員、民間人までジャンルが多岐に渡るが、共通していることは「ドレスコードがある」ということだ。ドレスコードは場所や時間、状況に応じた服装のルールのことで、従うことで場の雰囲気を壊さず、周りに溶け込めるようになる。ドレスコードの許容範囲は広かったり狭かったり様々だが、装備系スタイリングに求められるドレスコードを把握しつつ自分の好きなジャンルを楽しむことで、共通のスタイリングを好む人たちとの交流が広がる。

 

 また、最近ではアニメやゲームに登場するキャラクターがリアルなスタイリングを取り入れたものが多く、リアルかフィクションかを問わず、いろいろなものを参考にしてスタイリングしてみることをお薦めする。まずは自分が興味を持ったジャンルから始めてみよう。

 

 今後も引き続き、初心者からベテランまでが参考になるようなサバゲのスタイリングをご紹介していくのでお楽しみに!

 

 

TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年12月号に掲載されたものです。

 

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