台湾で行われているトイガン&ミリタリーイベント「2024 MOAエキシビジョン」

 

台湾発トイガン&ミリタリーイベント「2024 MOA EXHIBITION」

 

2024 MOAエキシビジョン

 

11月8日(金)~10日(日)にかけて台湾・台北市の世界貿易センターでトイガン&ミリタリーイベント「2024 MOA EXHIBITION(通称:MOAショー)」が今年も開催されている。VFCやLCTエアソフトといった日本でも人気がある台湾のトイガンメーカーが新製品を展示することから、日本をはじめ世界各国の関係者から注目を集めている。そんなMOAショーで展示されていた各社の新製品をピックアップしてみた。

 

■VFC

 

PPSh41 ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 「マンドリン」「バラライカ」の異名を持つ旧ソ連のサブマシンガンPPSh41をガスブローバックガンで初再現。バレルジャケット一体型のスチールプレス製レシーバー、アルミ製ボルトキャリア、実銃同様の木製ストックを備えている。発射方式は実銃と同じオープンボルト式。

 

2024 MOAエキシビジョン
エジェクションポート近くにあるカバーをスライドさせるとホップアップ調整用のイモネジが現れる

 

2024 MOAエキシビジョン
ボルトをホールドオープンさせたところ。ボルトハンドルにはホールドオープン時にボルトが固定できるロックレバーが再現されている

 

2024 MOAエキシビジョン
トリガー前方にスライド式のセレクターレバーが備わる

 

2024 MOAエキシビジョン
スチールプレス製のドラムマガジンは二重構造になっており、前蓋を外すとスケルトン素材のBB弾用インナーマガジンが取り出せる

 

コルトM723 ラリーヴィッカーズスタイルカスタム ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 コルトとの正式契約によるガスブローバックガンM16ファミリー次期新製品は元アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースのラリー・ヴィッカーズが現役時代のカート・ミューズ救出作戦時(1989年)に使用したコルトM723をモチーフにしたもの。実銃同様のディテールや刻印はもちろん、カービンレングスのバレルを覆うようにサイレンサーが装着されている。

 

M249パラ ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 LMG系エアガンの常識を覆す軽量さと、パワーソース供給とBB弾の供給を独立させ、実銃同様のオープンボルト式の発射方式を採用し、リアルなパーツ構成を実現したM249ガスブローバックガンにパラストックモデルが加わる。ショートバレルと軽量なボディと相まって取り回しやすい。

 

MAXIM DEFENSE PDX-SD/MDX:510/MD9

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 新進気鋭のM4クローンメーカーであるMAXIM DEFENSEとの正式契約により同社を代表する「PDX-SD」(下)「MDX:510」(中央)「MD9」(上)が電動ガンでリリースされる。実銃同様のディテールや刻印はもちろん、GATEの新型電子トリガー「ASTER」を内蔵。いちばん上のMD9のみグロック用マガジンを使うガスブローバックガンとして発売される。

 

 

■ACTION Airsoft/MARKSMAN

 

K2ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 エアガンのオンラインショップ「ACTION Airsoft」のオリジナルブランド「MARKSMAN」から韓国軍制式採用アサルトライフル「K2」がガスブローバックガンで発売される。K2を手にしたことがある韓国人が納得するほどのリアルサイズ、リアルディテール、リアルアクションにこだわったハイグレードモデルである。

 

2024 MOAエキシビジョン
レシーバーの刻印は実銃同様ハングルとなっている

 

2024 MOAエキシビジョン
セレクターのポジションはセーフ、セミ、3バースト、フルの4ポジション

 

2024 MOAエキシビジョン
グレネードサイトやテイクダウンラッチなど忠実に再現

 

2024 MOAエキシビジョン
フォールディングストックは右側に折り畳まれる

 

コルトRO633 ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 M16のバリエーションの中から通称「ブリーフケースガン」と呼ばれている口径9mm×19弾を使用するサブマシンガン「コルトRO633」をガスブローバックガンで再現。短い円筒形ハンドガードやSMG仕様のレシーバーなどリアルに再現されている。

 

LVAW

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォース向けに作られたSIG MCXのサイレンサー付きモデル(LVAW)をガスブローバックガンでリリース。特徴的なサイレンサーやハンドガード、ストックが再現される予定だ。

 

IX ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 9mm口径のPCCスタイルのこのモデルは同社のオリジナルデザイン。M-LOKハンドガードに装弾数50発のグロックスタイルのマガジンが標準装備されている。

 

■BOLTエアソフト

 

MP5SD6 B.R.S.S. P.E.A.K.E.R.

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 実銃さながらのリコイルショックが体感できるBOLTエアソフトのMP5シリーズにSD6が加わる。今回はバリエーションも同時に展示されていた。写真上は極短サイレンサーとPDWストック付き。写真下はレール付きハンドガードにARスタイルのストック付き。

 

BOLT MAS

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ガスブローバックガンM4A1 NWSの内部構造をベースにBOLTエアソフトが独自改良したのがMAS(Mega Airflow System)。パーツの共有性を持たせつつ、低温時の作動性を向上させている。

 

■LCTエアソフト

 

PTK-1 ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 LCTエアソフト初のガスブローバックハンドガンは、ハイキャパスタイルの「PTK-1」だ。バレルアッセンブリー(スライド前方部分)をシャーシに固定し、ブローバックエンジンが内蔵されているスライド後方部分だけをブローバックさせることで命中精度と作動性を向上させている。バレル上部にはマイクロドットが搭載でき、バレル上部にホップアップダイヤルが露出しており、分解せずに調整できる。

 

LCK-74 ナチュラルウッドストックモデル

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 LCTエアソフトが得意とするAKシリーズも新製品が多数ラインアップされていた。このモデルはストックを未仕上げ(ナチュラルウッド)にすることで自分好みの色合いにできるというもの。リアルさにこだわったものはあるものの、こういうアプローチの製品は初めてだ。

 

ZKシリーズ カラーバリエーション

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 グリーンやゴールドのハンドガードなどが装着されたAK100シリーズをモチーフにしたZKシリーズがサンプルが展示されていた。リクエストが多ければ製品化されるという。

 

1913-Xフォールディングストックセット

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 AK MOEなどに装着されている20mm幅のストックベースに対応したフォールディングストック。バットプレートは2種類付属。

 

LK-53A3

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 LCTエアソフトのもう一つの看板商品であるLC-3/LK-53シリーズの最新作はM-LOKハンドガードと20mm幅のストックベースが装着されたこのモデル。汎用性が大幅にアップしている。

 

M60E4 アルミニウムバージョン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 現在発売されている唯一のM60 GPMGのトイガンであるLCTエアソフトのM60シリーズ。バレルやレシーバーなどの主要パーツをアルミ製にすることでオールスチール製に比べて約半分(約5㎏)の重量を実現したアルミニウムバージョンが加わる。

 

■LANCER TACTICAL

 

AirTac Customs Gen.3電動ガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ランサータクティカルの新製品は、大胆に肉抜き加工されたポリマー製アッパーレシーバーにカーボンファイバー製アウターバレル、ストックの角度が変えられるドロップストックアダプターが装着されたこのモデル。内部にはZION ARMS製の電子トリガーが組み込まれている。バレル部分の色違いでブラック、マットブラック、パープル、レッド、ブルー、ゴールドが用意されている。

 

M4 Gen.4電動ガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ランサータクティカルの最新モデルがこのジェン4電動ガンだ。第4世代のギアボックスとZION ARMSのNebla2電子トリガーを中心にメタルレシーバーやハンドガードが組み合わされている。優れたボディ剛性と非常にキレのあるトリガーフィーリングが体感できる。

 

■ICSエアソフト

 

ダニエルディフェンスMk18 RⅢ

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ICSエアソフトからはすでにダニエルディフェンス公式モデルとしてMk18が発売されているが、今回最新のDDM4/RⅢシリーズが登場する。M-LOKハンドガードにダニエルディフェンスタイプのグリップとストックが装着されている。

 

ガスブローバックガンHI-CAPAシリーズ

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ハイキャパシリーズのバリエーション。写真右のACMEはアンダーレール付きエクステンデッドシャーシにライトニングカットが施されたスライドが特徴。写真中央のCarnotaurusはスライド前部が大胆にカットされ、エクステンデッドシャーシにマウントベース付きフロントセクションが固定されている。

 

■GHK

 

ヘッケラー&コックHK416A5 ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 GHKからヘッケラー&コック/ウマレックスの正式契約により最新型のHK416A5がガスブローバックガンで登場する。実銃同様の刻印はもちろん工具なしのワンアクションで着脱可能なM-LOKハンドガードがリアルに再現されている。表面はセラコート仕上げ。ブローバックエンジンは同社の最新システムV3を搭載。

 

G5 V2ガスブローバックガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 軽量・コンパクトなGHKオリジナルのガスブローバックガンG5がM-LOKハンドガードと20mm幅のストックベースが装着されてアップデート。コントロールレバー類はアンビタイプ。

 

■ARES

 

AMOEBAストライカーシリーズAS-04 エアコッキングガン

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ARESのオリジナルボルトアクション・エアコッキングガンAMOEBAストライカーシリーズにフォアエンドを前後させてコッキングするポンプアクション式のAS-04が加わる。

 

AMOEBA AP 01

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 ARESオリジナルのハンドガン「AMOEBA AP 01」は一見するとグロックをモチーフにしているようだが、セレーションが入ったボルト部分のみがブローバックするユニークなガスブローバックガン。バレル、スライドともに固定式にすることで高い命中精度と作動性を追求している。なおスライドが樹脂製の日本仕様が用意されるとのこと。

 

AR308 ボルトアクションライフル

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 一見するとAR10スタイルのAR308に見えるが、発射方式をエアコッキング式のボルトアクションにしたモデル。M-LOKハンドガードやプレシジョンストックが装着されておりM4から持ち替えても違和感なく使える。

 

■ACETECH

 

VOLCANO 40mmグレネードランチャー

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 トレーサーユニットで知られるACETECHのオリジナル40mmグレネードランチャー。トレーサー機能が内蔵されたオールポリマー製ボディにサイドスイングアウト式の装填方式を採用。

 

2024 MOAエキシビジョン
20mm幅のストックベースが備えられており、ストックやグリップ、フォアグリップなどを装着することで単体(スタンドアローン)としてはもちろん、ピカティニーレール仕様のハンドガードに装着可能

 

■PTS

 

MAWL PTS

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 特殊部隊が採用しているB.E.MEYERSのレーザーエイミングデバイス「MAWL(モジュラー・アドバンスド・ウェポン・レーザー)」をPTSが同社との正式契約によりエアガン用としてアレンジ。アルミ製ボディにレーザーサイトを内蔵。さらにUNITY TACTICALの正式契約により再現されたシングルバトンスイッチ「AXON」もセットされる。日本仕様では国内の規制に適合したレーザーサイトを搭載予定。

 

■中田商店×J-TECH

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 本誌でお馴染みの中田商店はJ-TECHのブースでヘリコンテックスなどのタクティカルギアを販売していた。イベント期間中は気温が低かったためかジャケット類を購入する方が多かったという。

 

■パンドラアームズ

 

2024 MOAエキシビジョン

 

 カスタムグリップメーカーのパンドラアームズはガバメントやM92F用の木製カスタムグリップや木製ストックを展示していた。木製とは思えない精密な作りに海外の方も驚いていた。

 


 

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TEXT & PHOTO:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年1月号に掲載されたものです。

 

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