エアガン

2024/12/04

ユニークな2WAYシステムを採用「アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.」

 

エアコッキング式の構造とパーツ構成を生かしたユニークなメカニズム

 

 ボルトアクションライフルT10やガスブローバックハンドガンAAP01で知られるアクションアーミーから新機軸のボルトアクションライフルが登場した。一見するとエアコッキング式のようだが、ガス放出バルブが組み込まれた着脱式ガスタンクをボルト内に搭載するガスコッキング式を採用しているのだ。

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.

 

 発射プロセスは、ボルトを引くとボルト内に設けられたストライカー(ピストン)にセットされたガスタンクが後退、ストライカーがコックされる。ボルトを前進させるとストライカーとガスタンクはコック状態のまま保持される。ボルトの前進とともにチャンバー内にBB弾が装填され、ボルトハンドルを下げると発射準備完了。トリガーを引くとストライカーと一緒にガスタンクが前進、ガスタンク前部に付属するガス放出バルブがボルト前方内壁にぶつかると同時にバルブからガスが放出されBB弾が発射される。エアコッキング式の構造とパーツ構成を生かしたユニークなメカニズムだ。

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ボルトを規定の位置に固定した状態でレシーバー上面を開けてボルトからガスタンクを取り出したところ。ガスタンクの着脱は簡単に行なえる

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ガスタンクの前面にガス放出バルブが設けられており、ガスタンクが前進してボルト前部の内壁に当たるとバルブが開放されてガスが放出される

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ボルト内のガスタンクの動きを見てみよう。まずはガスタンク後方にあるストライカーに押されてガスタンクが前進(BB弾発射後)した状態。なおボルトの位置がわかりやすいようにレシーバー上面を開いた状態で撮影したが、実際の操作時にはレシーバー上面は閉じておくこと

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
次にボルトを引いてガスタンクとストライカーを後退させてストライカーをコックしたところ。ボルトは後退したままなのでボルト前部に設けられたノズルが見える

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
そしてボルトを前進させてチャンバーにBB弾を装填したところ。ガスタンクはコックされたストライカーに保持されており、トリガーを引くとガスタンクとストライカーが一緒に前進、BB弾が発射される

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ガスタンクを前進させるためにストライカースプリングはそれなりのテンションがあるものの、エアコッキング式に比べて引きは軽いので構えたままでもコックできる

 

 ガスタンクは工具を使わずに交換でき、さらにオプションパーツを用いることでエアコッキング式にコンバートできるという(2024年11月現在オプションパーツは未発売)。また、一部の内部パーツはT10/VSR規格のパーツが流用できる。

 

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ハイプロファイルなフロントサイトにはレッドの集光アクリルが組み込まれている

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
マズルカバーを外すと14mm逆ネジ仕様のアタッチメントが現れる。アウターバレルはボルトアクションライフルとしてはかなりスリムだ

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
レシーバー前方に設けられた逆台形型のノッチが特徴のフィクスドリアサイト

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
小柄なシューターでも構えやすいミニマリストなストック。QDスリングスイベルが装着できるアタッチメントが左右に付属している

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ホップアップの調整はバレル左側に露出しているレバーを前後させて行なう

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
レシーバー後端にはグリップを握った手の親指で解除できるクロスボルト式のマニュアルセーフティが設けられている

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
ボルト内のガスタンクを着脱するためにレシーバー中央部分は別パーツになっており、別売のスコープマウントベースが装着できる

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
VSRシリーズに準拠した装弾数50発のマガジンはフォアエンド下部に装填される

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.
見た目はオールドスクールな中折れ式空気銃のようだが、サイズ感はもちろんストックやグリップの形状など絶妙に考えられており、軽いのもあって意外と構えやすい

 

 リアルさにこだわらない独創的な形状のバレルやストックは、エアガンとしての実用性に徹したものとなっている。このモデルの登場により、AAP01と同じく新たなムーブメントが起きそうな予感がする。

 

アクションアーミー AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.

 


 

アクションアーミー
AAC-C1アテナ ガスコッキングライフルJP Ver.

 

DATA

  • 全長:900mm
  • 重量:1,970g
  • 装弾数:50発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:プラウダ

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年1月号に掲載されたものです。

 

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