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2025/01/09

新作短編コミック『リトルアーモリー - Armed Smile -』後編 /『リトルアーモリー』10周年&『アサルト・アディクトxR』第1集発売記念 ガンアクションスペシャル鼎談

 

『リトルアーモリー - Armed Smile -』

前編のあらすじ


 横須賀基地に停泊していた海上自衛隊のミサイル護衛艦「やましろ」に、1体のヒューマノイド型XX(イクシス)が侵入。これを排除するためエリート指定防衛校「私立城宗統合学院」の2年生、椎名六花と瀬戸内瑠衣の2名が派遣された。彼女たちは機関室にてXXとコンタクトするも、大火力を展開され取り逃がしてしまう。艦外に飛び出したXXが「やましろ」の通信システムへ侵入し機能喪失を図る一方、六花は想定外の力を持つこの敵を携行火器のみで排除するのは不可能と判断。戦闘中に気づいたXX打倒の“秘策”を瑠衣に打ち明けた…。

 

少女たちの戦いはクライマックスへ…!!

 

 

 前編はこちら 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

【特別企画】

『リトルアーモリー』10周年&『アサルト・アディクトxR』第1集発売記念

ガンアクションスペシャル鼎談

 

 

 本誌掲載『リトルアーモリー -Armed Smile-』をメインテーマに、本作の作者・スズキ唯知氏をはじめトミーテック『リトルアーモリー』開発担当・最上雅博氏、そして小学館「月刊サンデーGX」副編集長・夏目晃暢氏による鼎談(ていだん)が実現。各々ガンアクションには一家言あるこの三者が、銃器描写や武装JKについて熱く語り合った。

 


スズキ唯知(すずき ただとも)
 漫画家。代表作『妖傀愚連隊』(全3巻/KADOKAWA刊)、『レッドサン・インク』(全4巻/小学館 刊)など。現在、小学館「月刊サンデーGX」にて『アサルト・アディクトxR』を連載中。1/12スケールの銃火器プラモデルシリーズ『リトルアーモリー』など、イラストレーターとしても活躍中。


最上雅博(もがみ まさひろ)
 トミーテックにて『リトルアーモリー』シリーズの商品企画を担当。自他ともに認めるミリタリーマニアであり銃器や装備品への造詣も深く、1/12銃火器プラキットシリーズを中心にフィギュアや周辺アイテムなどを展開。小説化までなされた本作の世界観を作り、一大ヒットコンテンツにまで育て上げた。


夏目晃暢(なつめ あきのぶ)
 小学館「月刊サンデーGX」の副編集長。同誌にて『アサルト・アディクトxR』、『BLACK LAGOON 』、『BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘』、『BLACK LAGOON エダ イニシャル・ステージ』、『デストロ016』、『ワイルダネス』、「ゲッサン」にて『341戦闘団』を担当。似顔絵は広江礼威氏によるもの。


 

 

『リトルアーモリー -Armed Smile-』の企画はどのように立ち上がったのか

 

最上:スズキさんとお食事していた際に、実は『リトルアーモリー(以下、リトアモ)』でネームまで考えたものがあるという話がポロッと出て。『リトアモ』は常にメディア展開に飢えていたのでぜひ形にしたいと思い、広告担当にこういう漫画を宣伝に使うから予算をもらえませんかって頼み込みました。


スズキ:その段階では、どう使うかも全然話してませんでしたね。


最上:とにかくアウトプットしたい一心で。でも、おあつらえ向きに『リトアモ』誕生10周年で、アームズマガジンさんの企画ともハマって、いい機会が得られたなという感じですね。


スズキ:「リトルアーモリー 電撃コミックアンソロジー」(KADOKAWA)で12ページ描いた際に、もっとページがあればこんなこともできるなという気持ちが残っていて、プロットと簡単なネームだけ、連載の合間にまとめていて。その時点では、軍艦の中での銃撃戦…要するに映画『沈黙の戦艦』(1992)っぽいことがやりたい、ってだけでしたけど。


夏目:スズキさんは船が好きですもんね。


スズキ:ガンアクション物は描いてるとどうしてもネタ切れを起こすので(笑)。格好いい発砲の構図は同じ感じになりがちで、じゃあどこで変化を付けるかっていうと、ロケーションしかない。

 

月刊アームズマガジン2025年1月号掲載『リトルアーモリー -Armed Smile-』前編より


夏目:船の中は背景の作画コスト高いのに、よくやりましたね。


スズキ:背景が大変だってことには後から気づいたんです(笑)。


最上:舞台になっている護衛艦「やましろ」は、『リトアモ』世界の架空の護衛艦をデザインされたとのことで。


スズキ:海上自衛隊の新しいイージス・システム搭載艦(頓挫したイージス・アショア配備計画の代替)のイメージ図やアメリカの次世代水上戦闘艦DDG(X)の想像図を合成して、自分なりにアレンジしたものです。


夏目:やっぱり好きじゃないとそこまで描かないですよ(笑)。


最上:機関室のシーンなんかもありますが、艦内の資料は?


スズキ:実際の護衛艦の艦内の写真を見ながらです。でも機関室については機密扱いで公開されていないので、氷川丸の機関室の写真を基に、ガスタービンだろうからケーシングを付け足して…みたいな感じに創作したものです。


最上:細かいとこですけど、神棚を描いてあるのもいいですよね。

 

前編より「やましろ」機関室のカット。よく見ると神棚が描かれている


スズキ:これも「護衛艦、神棚」で検索すると、出てくるので。


夏目:そういう細かいところも、「アームズマガジン」の誌面は大判だから見てもらえますね。

 

 

登場するキャラクターについて


最上:指定防衛校の「城宗女子(私立城宗統合学院女子高等学校)」から椎名六花と瀬戸内瑠衣をトップクラスのユニットとして描いていただけました。JSOC(米軍の統合特殊作戦コマンド)をモチーフにした学校で、エリート部隊員に相当する武装JKがどういう振る舞いをするのかっていう描写が嬉しいところです。六花の心情にまで踏み込んでいるのもいいですね。


スズキ:瑠衣は僕が『リトアモ』のパッケージ用にデザインしたキャラクターで、90年代のコギャルがモチーフです。ブランドものをイメージしたポーチを付けていたり。


最上:この子のモチーフとなったDEVGRU(海軍特殊戦開発グループ。創設当初は「SEAL TEAM6」と呼称され対テロ任務に従事)は、格好が不良なんですよね。敵対するアウトロー(テロリスト)の気持ちも知らないと務まらないっていうこともあり、DEVGRUの初代司令官リチャード・マルシンコが、きちっとした正規軍の枠から外れてどれだけ不良になれるかっていうことをすごく重視していたからです。『リトアモ』世界で城宗に入った瑠衣はそういうことを真面目に考えた結果、こういうスタイルに行きついたんじゃないかと。そんな文脈をスズキ先生がキャラデザインに盛り込んでくださった。

 

リトルアーモリー「416Dタイプカスタム」のパッケージ。キャラクターの瀬戸内瑠衣(せとうち るい)はスズキ唯知氏が手掛ける


スズキ:そこはけっこう考えました。特殊作戦部隊の人たちの荒くれ者的な感じが出せたらいいな、と。


最上:『リトアモ』はプラモデルですから、作り手によって色々な仕上げ方があるじゃないですか。私はパッケージイラストの作家さんにもそれを求めているところがあって、このコミックもスズキさんにはこういうところで遊んでほしかったので、上がってきたものを見て心の中で思わず「よし!」って叫びました。


夏目:ある意味、同人誌的な勢いが魅力ですよね。描きたいものを描いたって感じがすごく読んでいて伝わりました。

 

 

銃器描写へのこだわり


スズキ:六花たちの使っている銃器は最新ではなく、ひと昔前のセットアップです。艦内ということでバレルも短い方が、とは考えていますが見映え第一なので、そこはリアリティとのせめぎあいですね。あと『リトアモ』のキットで組めそうなものに。


夏目:DEVGRUが当時使っていた装備は、ネットで検索を?


スズキ:ひと昔前なら書籍だったけど、今はネットがメインですね。装備を研究している海外の個人ブログなんかが多いです。


夏目:『リトアモ』を商品化するときにも、細かく特定しているのでしょうか。


最上:有名な銃は調べられますが、派生型やカスタムモデルとなるとネットや古い書籍なども駆使して当時の写真を発掘してくることになりますね。やはり海外のガンマニアの解説が役立ちます。


夏目:調べるのも好きじゃないとできないですね。


最上:絵にするのもそうですし、1/12モデルとして縮小するのも、デフォルメのさじ加減が判る人じゃないとできないですから。『リトアモ』の設計を担当してくれている人たちは、そこもすごく優秀なんですよ。


夏目:最上さん自身が、ここはこだわってくれって注文しているんじゃないんですか(笑)。


最上:もちろんこだわるところもあるけど、むしろ「これはやりすぎだ」ってブレーキをかけることが多いですね。アクセルとブレーキの両方を受け持っているのですが、アクセルだけ踏める立場になりたいと、いつも思います。


夏目:漫画の編集者もそうですが、そうやって両方のさじ加減ができるのは大事ですよね。

 

 

作画におけるデフォルメ


最上:例えば1ミリ厚の鉄板が使われているところなんかを1/12にすると、製品として成り立たない薄さになっちゃう。そこで厚く作ったり大きくしたりするのですが、そのうえで違和感なく見えるように整えるのが設計の腕の見せ所ですね。また、チャージングハンドルなんかは実物の対比そのままに縮小するとただの小さい棒になっちゃうのですが、エアガンでもよく手で触れる部分ですから印象に残っているんですよ。そこで心もち大きく作ってあげたほうが、実物に似ている気がするという。


スズキ:作画でもそれはあって、単純に言うと線数を減らします。フォルムそのものを変えると別の銃に見えてしまうので、なかなかデフォルメできません。あとは身体との対比で、女の子に持たせる際に実物の対比だと大きくてアンバランスになっちゃう。装具も、6094(DEVGRUで使用されるLBT製プレートキャリア)をこのぐらいの身長の女の子が付けたらブカブカだけど、それだと絵として様(さま)にならないので、どうしても嘘をつかざるを得ない場合はあります。


最上:『リトアモ』のパッケージ制作過程でよく作家さんとお話するのですが、身体に対して銃や装備を小さく描くほど使いこなしてる感が出ると思うんですよ。逆に大きく描くと振り回されている印象になるので、そこはコンセプト次第で変えてもらいます。


スズキ:漫画の中でも、よく見ると対比が一定じゃなかったり。シーンによって上下していますが、そこは嘘を使わないと絶対格好よくならないんですよ。


夏目:ケースバイケースでデフォルメしないと、本当の対比だけで描くと逆に絵としての嘘がモロバレになるんですよね。

 

 

銃の持ち方の描写


スズキ:戦闘中の構えなんかは、コスタ(射撃インストラクター、クリス・コスタの射撃フォーム)にしています。知らない人が見ても、不思議とプロっぽい構え方に見えるんじゃないかと思って。マニアックなこだわりというより、必ずしも銃器関係に詳しい人ばかりが読むわけじゃないということを念頭に置いています。あとは、実際のSEALsだとかデルタの人がどうかというよりは「このぐらいの年齢の女の子だったらこう持つような」とか「重たいものはこうやって持つよね」っていう感覚で描いています。


最上:瑠衣ちゃんがマズルアップで銃を掲げてるのは、海系っぽいなと思いました。


スズキ:90年代のSEALsの写真集から「カッコいい奴はこうやって持つ」みたいなタフなイメージが強くて。一方で、六花は撃つ直前だけハイレディになるんですよ。これは以前取材した先で、ハイレディの方が攻撃的な姿勢だって聞いたことがあったからです。心情の変化というか姿勢として「これから行くぞ」って時はハイレディになる。


夏目:そういうところも意識したうえで読み直してもらえると面白いですね。


最上:攻撃的な姿勢っていう、単にカッコいいじゃなくて理屈が入っているところがスズキさんっぽい。

 

 

小学館「月刊サンデーGX」連載『アサルト・アディクトxR』について


夏目:じつは銃撃戦漫画を描ける漫画家さんはいないかと探していたときに手に取った『リトアモ』のコミックアンソロジーの中で、一番目を惹いたのがスズキさんの作品だったんです。もちろん女性キャラも可愛らしくて素晴らしかったですが、一番印象的だったのは爆発をバックにヘリコプターが飛んでいたコマですね。映画を意識したアングルに「これは!」と思って会いに行ったのがはじまりです。


最上:最初から『リトアモ』でご縁があったんですね。

 

『アサルト・アディクトxR』第1集(小学館)発売中
©スズキ唯知/小学館


スズキ:夏目さんに最初にお会いしたとき、ヘリと爆発のコマを褒められて「そこか!?」って思ったのは覚えてます(笑)。「レニー・ハーリン力(りょく)」って話もしましたね。


夏目:爆発を過剰に撮るのがレニー・ハーリン監督流。映画『ダイ・ハード2』(1990)とか。


スズキ:で、「なるほど、俺にもその力が欲しい!」って思って。


夏目:そもそも「レニー・ハーリン力」の片鱗があったんですよ。1980~2000年代くらいのアクション映画をちゃんと観ていて、そこにアンテナを張っている方だと思ったんですよね。そうして始まったスズキさんの連載『レッドサン・インク』のあと、もう一回組みましょうってことで、「もう少し間口を広くし、女の子が銃持って撃つことをメインにした企画を」って話をしたときに、スズキさんから『アサルト・アディクトxR』の基になるプロットをいただいたんです。

 

 

連載の手応えは


スズキ:「手応えは?」と言われても、もう全然わかんない。でも「なんか面白いな」と思って描いてはいます。今までは若干「映画を漫画にしている」ような意識がありましたが、『アサルト・アディクトx R』では「漫画として漫画を描いてる」って思えますね。


夏目:毎回ラストを「クリフハンガー」(作劇手法の1つで、話の最後を次の展開が気になるように終わること)にするのもいつも以上に意図してやっていますよね。謎解きや犯人捜しのミステリー要素は自分が担当している作品でもやったことがなかったので、「どこまで情報を出しましょうか」みたいなやり取りを毎回楽しみながら打ち合わせています。


スズキ:ミステリー要素が入っているのは、中学生の頃に大好きだった赤川次郎の青春ミステリーもののイメージです。けっきょく映画ですね(笑)。


夏目:あと、劇中モデルにしているゲームステージはある時期のモガディシュをイメージしています。

 

スズキ:最初はステージをフォークランド紛争にしたかったんですが「地味だよな」と思って相談したら、「派手な戦場っていったらオマハビーチかモガディシュしかないでしょ」って。


夏目:作品がヒットして続いたら、他の戦場もやりましょう。


スズキ:ずっと『ブラックホーク・ダウン』(2001)みたいな話が続くんじゃなくて、この後は別なサーバーに移行して戦場から戦場へ、という構想です。


夏目:2巻目からはキャラクターの内面や過去を掘り下げて、より面白く引き込んでいける展開になると思うので、期待していただければと思います。

 

 

 

「武装JK」と『リトアモ』の始まり


夏目:今日、ぜひ聞いてみたかったのですが、「武装JK」ってどこから始まったんでしょう?


最上:「銃×女」自体は古典的な表現だと思いますが、「現代的な銃・装具と制服女子の組み合わせ」という今風の武装JKの様式は「電撃マオウ」(KADOKAWA)のピンナップ連載で、ふゆの春秋先生が先行していました。


夏目:そもそもトミーテックさんといえば鉄道模型のメーカー(「TOMIX」等のブランドを手掛ける)としてのイメージが強かったのですが、『リトアモ』を始められたきっかけは?

 

最上:1/12可動フィギュアが一大勢力になった2010年代の初め頃でしょうか。その頃は、銃を持っているキャラのフィギュアが発売されたとしても、あくまで銃は添え物なりの作りなので、歯痒く思っていました。そんな中、当社は鉄道関連の1/12スケールアイテムとして(フィギュアと組み合わせて楽しめる)寝台列車の車内や駅のベンチなどを発売して好評をいただき、その流れで上司が「1/12でもっと面白いネタはないかな」と僕の前で話したんです。そこで、1週間ぐらいで企画書を書き上げて「1/12のリアルな銃のプラモを出せば売れますよ!」って。可動フィギュアには美少女キャラが多く、パッケージにはそうしたユーザーに刺さるようなビジュアルを採用したかったので、当時その最先端におられた、ふゆの春秋先生にお声掛けし、第1弾「M4A1タイプ」が2014年に発売されました。これが『リトアモ』の始まりです。

 

夏目:その企画書、一発で通ったんですか?

 

最上:「鉄道模型じゃないからよくわかんないけど、売れるならいいよ」って。上司が銃器についてわからないのをいいことに、細かくマニアックな要素をいっぱい詰め込んだら、ユーザーにもいい方向に受け止めてもらえたようです。

 

夏目:あのサイズ(M4で全長約7cm程度)のディテールやパーツ構成を見たときは、びっくりしました。

 

最上:僕はエアガンなどに触れていて(銃器の)楽しいポイントは理解しているつもりだったので、パーツを組み換えて自分のオリジナルカスタムを模型でも作れたら、ユーザーも喜んでくれるだろうなと。

 

夏目:ライフルや拳銃は理解できますが、(M2重機関銃やミニガンなど)だんだん大型化していった時に「これ作っている人たち、やばいな」って(笑)。

 

最上:大きな銃器は金型も大きくなるのでお高くなってしまうのですが、「ここまでは売れたから、もうちょっといけるかな」と様子を見ながらやっています。

 

 

「銃と女の子」の組み合わせ

 

最上:こちらからも聞きたかったことが。夏目さんは様々な作品で「銃と女の子」のパターンを作ってこられたと思いますが、そもそもなぜみんなこの組み合わせが好きなんでしょう?

 

夏目:自分個人の性癖で言うと、最初は高校生の頃に観た映画『エイリアン2』(1986)ですね。パルスライフルを持ったリプリーや植民地海兵隊のバスケスといった「強い女と銃」っていうのが刺さった。その後『ターミネーター2』(1992)のサラ・コナーもあって、完全に好きになった感じです。でも、漫画の編集者になって担当してきた中で自分から「強い女子と銃の漫画を」って持ち掛けたことはなくて、漫画家さんから持ち込まれた企画が、たまたまそういう話が多かったんですよ。なんだ、自分だけじゃないって(笑)。

 

最上:じゃあみんな自然と好きなんですね(笑)。

 

スズキ:身も蓋もないこと言っちゃうと、みんな好きだから、売れるものを狙っていくとなんとなく「銃を持った女の子」に収束していくところはあるのでしょうね。でも、女性向け作品だって武装男子高生……「武装DK」の需要はあると思うんですよ。


最上:当社でも、女性向けの商売ができないかって話はよく出ます。ただ僕自身は、オタク女子の気持ちを理解しきれていないので、うかつにやると事故りそうなのでやりませんが。


夏目:難しいですよね。商売的にはやりたくても、よく知らずに無理にやって「事故ったらどうしよう」ってのは絶対ありますよね。


最上:だからこそ「アームズマガジン」読者でイラストや漫画を描ける女性の方は、ブルーオーシャン(未開拓領域)である「武装DK」にチャレンジして欲しいです。


スズキ:我々男性では発想が出ない心情描写とかアクションが出てくるはずなので、ぜひ見てみたいですね。

 

 

おわりに


最上:今回、スズキ先生を通じて夏目さんとお会いでき、いい縁に恵まれました。『アサルト・アディクトxR』のVRゲーム内には女子高生のスキンがあるようなので、ぜひ『リトアモ』のキャラもスキン扱いで出していただけたらという妄想が膨らみます。

 

夏目:『リトアモ』のアンソロジーをきっかけにスズキさんと一緒に仕事をするようになり、『リトアモ』を作ってるのはどんな人たちなんだろうと思っていたんですが、最上さんと初めてお話した際に他人とは思えなかったので、ぜひ今後のお仕事にもこのご縁を活かしたいですね。もちろん担当編集として、スズキさんと一緒に頑張っていきますので、「アームズマガジン」読者の皆様『アサルト・アディクト xR』をよろしくお願いいたします。


スズキ:銃器はすごくすごく疲れるので描きたくないんですが、でも好きだから描いちゃうんですよね。銃器好きな人は当然ながら、そうじゃない人たちにも「銃って格好いい」と伝わるように見せていきたいです。そのためにも、面白い漫画を描いていきたいですね。

 

 

リトルアーモリー公式WEBサイト ※ここからチェック!!

 

小学館「月刊サンデーGX」『アサルト・アディクト xR』 ※ここからチェック!!

 

 

TEXT:TAC☆

/アームズマガジンウェブ編集部

©スズキ唯知/TOMYTEC

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年2月号に掲載されたものです。

 

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