アメリカ海兵隊特殊部隊が制式採用した「M45A1 CQB」【トイガン・マスターピース・ファイル Vol.05】

 

 人気モデルやロングセラーのエアガン、モデルガンの特徴を探るこのコーナー。今回は東京マルイのガスブローバックガンM45A1 CQBピストルだ。

 

第4回「LCT AIRSOFT LK-33A2 AEG」はこちら

 


 

東京マルイ

M45A1 CQB PISTOL

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン

 

アメリカ海兵隊特殊部隊が制式採用したコルトM45A1 CQBP

 

 東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でもグロックシリーズ、ハイキャパシリーズに次いで人気なのがM1911A1ガバメントシリーズだ。実銃の形状がリアルに再現された各部パーツ、打刻によって再現されたスライドの刻印、パーティングライン処理、ブラストによる表面仕上げ、コレクション性を重視したパッケージなど、メーカーとしてのコダワリが随所に感じられる。そのシリーズのバリエーションとして2018年に加わったのがコルトM45A1 CQBピストルだ。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン

 

 実銃のコルトM45A1 CQBピストルは、キンバーICQBMod.1の後継機種として2012年に制式採用された。2010年に始まった採用テストではスプリングフィールドやキンバーなどが参加したが、ファクトリーカスタムに準じる特徴を有するコルト・レールガンで参加したコルトが採用を勝ち取ったことは、M1911が制式採用されてから100年以上の時を経て、再びコルトのガバメントが制式採用されたと話題になった。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン

 

 レール部分の厚みが増されたステンレス製フレーム&スライドに5インチナショナルマッチバレル、ノバックサイト、エンハンスドハンマー、アップスウェプト・グリップセーフティ、アンビセーフティを装備。タンカラーの表面処理はセラコートフィニッシュ(後にイオンボンドのデコボンド(Decobond)ブラウンコーティングへ変更)となっている。M45A1はタクティカルガバメントの代表機種といっても過言ではない。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
ロープロファイルなノバックサイトのサイトピクチャーは良好。操作しやすいカスタムパーツ類と構えた時の前後バランスがよく、カスタムガバメントらしいパッケージングだ

 

数々の改良を加え誕生したガスブローバックM45A1

 

 東京マルイのM45A1 CQBピストルは、特徴的なタンカラーフィニッシュの色合いや質感はもちろん、アメリカ海兵隊の要求に基づいて作られた各部のパーツ、スライドの刻印やフレーム右側のUIDコード、独特なチェッカードグリップに至るまでリアルに再現。また、M.E.U.ピストル同様、リアサイトはノバック社との正式契約により再現されている。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
スライド左側面にはコルトとUSMCの刻印が打刻で入れられている。表面は実銃同様のタンカラーフィニッシュ

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
スライド右側には「COLT GOVERNMENT MODEL」、アンダーレール右側には実銃同様のUIDコードと「U.S.」刻印が入っている

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
スライド前後に施されたコッキングセレーションはピッチの間隔がやや広いのが特徴

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
シルバーフィニッシュのチャンバーカバーにはN.M.(ナショナルマッチ)の刻印が施されている

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
ベースとなったコルトレールガンよりダストカバー部分の厚みが増された20mmアンダーレール

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
ドープテイルタイプのフロントサイトにはホワイトドット入り(実銃ではトリチウムサイト仕様)

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
リアサイトはノバックとの正式契約により再現されたノバックローマウントキャリーサイトが付属

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
ノンホールタイプのソリッドトリガー、コルトXSEシリーズに準拠したスライドストップやマガジンキャッチを装備

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
カスタムガバメントらしくコルトXSEタイプのアップスウェプト・グリップセーフティとアンビサムセーフティを装備

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
実銃のデザートタンカラーのMIL-TAC製G10材・積層削り出しのチェッカードグリップパネルは特殊印刷で再現。グリップのフロントストラップにチェッカリングやセレーションは施されていない

 

 さらに、シリーズ第1弾のM1911A1コルトガバメントの登場から10年以上が経過し他製品の熟成が重ねられる中で、同社のハイキャパシリーズをベースとしたものからさらに完成度を高めるべく改良を実施。従来のM1911A1シリーズの特徴を継承しつつ、数多のアップデートが行なわれている。
 新型のブローバックエンジンではシリンダーのストロークとバルブの形状などを見直し、ピストンにローラーを設けた。これによりシリンダーの動きがスムーズになり、よりスピーディーでシャープ、かつ迫力のあるリコイルショックを実現している。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
シリンダーのストロークが延長されたブローバックエンジン。ブリーチ部分の形状も従来モデルとは異なる

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
シリンダーを前進させたところ。ピストン部分にローラーが追加され、シリンダーの動きがスムーズになっている

 

 一方、ショートリコイルシステムは、スライドが後退するに従ってアウターバレルが斜めにティルトする構造だった従来のM1911A1シリーズに対して、M45A1ではアウターバレルが垂直にティルトする構造を採用。これによりスライドが後退した後と再前進する際にアウターバレルを巻き込んでブレーキがかかるフリクションロスを防ぎ、滑らかな作動フィーリングを実現している。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
スライドをホールドオープンさせたところ。アウターバレルは実銃同様シルバーフィニッシュ。バレルブッシングやリコイルスプリングプラグはM.E.U.ピストルと同じ構成

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
新型のショートリコイルシステムが採用されたバレル。従来モデル同様、ダイヤル式可変ホップアップシステムを搭載

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
バレル基部右側面を見たところ。左右分割式のバレル基部を左右から固定する方法に変更することで、インナーバレルの固定がより確実になった

 

 マガジンにも改良が加えられている。ガバメントのシングルカアラムマガジンは、グロックシリーズやハイキャパシリーズなどのダブルカアラムマガジンに比べて気化スペースが限られており、特に連射時にブローバックアクションの低下を招きやすい。そこで、M45A1のマガジンは従来型よりもガスの気化スペースを増やすことで安定感のあるブローバックアクションを実現している。装弾数は27発で、既存のM1911A1シリーズのマガジンと共用できる。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
従来型に比べてガスの気化スペースが増やされた新型マガジン。装弾数は27発。マガジンボトムには実銃同様のスリムタイプのマガジンバンパーが付属

 

明らかな進化が実感できる最新のガバメントモデル

 

 実射してみると、従来のM1911A1ガバメントシリーズに比べてはっきり実感できるほどリコイルショックがアップしており、よりスピーディーでキレのあるブローバックアクションを実現している。各部のアップデートの相乗効果から命中精度も安定しており、ガスブローバックハンドガンの最新モデルにふさわしい実射性能が得られる。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
東京マルイのM1911A1コルトガバメント、M.E.U.ピストルを所持してきた筆者としては、このモデルの進化が即座に感じ取れた。従来型とは見た目だけではなく内部メカもまったくの別物だ

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
新たに導入されたショートリコイルシステムの滑らかなフィーリングは、スライドを引いただけでもわかる。作動性や機能性などすべての面においてアップデートされている

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
チェッカードグリップはリアルな質感だけではなく適度に滑り止めが効いて握りやすい。グリップ左側のマガジンキャッチ付近がえぐられており、マガジンチェンジしやすくなっている

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン
ブローバックエンジンやショートリコイルシステム、マガジンなどがアップデートされたことで、ブローバックフィーリングは明確に向上している。スピードと安定感を兼ね備えた実射性能が得られる

 

 東京マルイのM45A1は、今回紹介したアメリカ海兵隊仕様のCQBピストルとオールブラックのM45A1ブラックをラインアップしており、装備や好みに応じて選べる。ガバメントカスタムの決定版としてこれからも多くのユーザーに支持されるだろう。

 

東京マルイ M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン

 


 

東京マルイ
M45A1 CQBピストル ガスブローバックガン

 

DATA

  • 全長:222mm
  • 全高:143mm
  • 全幅:36mm
  • 重量:823g
  • 装弾数:27発
  • 価格:¥20,680
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
撮影協力:F2プラント

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.110~113より抜粋・再編集したものです。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事