オールドスタイル&ボルトアクションライフルの魅力とは?

 

撃ち味、再現性は実際どうなのか?

 

 木の質感が美しいオールドスタイルのボルトアクションライフルは一部のサバゲーマーから人気がある。では果たしてその撃ち味、再現性はどうなのだろうか? 今回は若手編集スタッフが実射レビューに挑戦する。

 

 


 

S&T

三八式騎兵銃

エアーコッキングライフル

 

S&T 三八式騎兵銃 エアーコッキングライフル

 

DATA

  • 全長:972mm
  • 重量:3,185g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥58,300
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

 

ライフルストックのフィット感、グリップの握り心地が良いと珈琲は三八式騎兵銃を気に入ったようだ。小柄な日本人の体格でも扱いやすいように設計されたライフルなので、欧米のボルトアクションライフルと比較するとしっくりと馴染む感じがある

 

三八式騎兵銃にはダストカバーが標準装備されており、ボルトを引くたびにカチャリと金属音が鳴る。音が出ることを嫌うユーザーもいるかもしれないが、ポスカはこの作動音を気に入り、ボルト操作が癖になると評した

 

ボルト後端の安全子(セーフティ)は押してから左右に動かすという実銃のギミックを再現。特徴的な滑り止め模様も綺麗に彫り込まれている。レシーバーとボルトは金属製となっており速射などをしても破損する可能性は低そうだ

 

日本軍の制式採用小銃として最も特徴的な部分ともいえる菊の御紋も深々と彫り込まれている。こういった部分もしっかりと再現しているところにメーカーの心意気を感じた

 

ボルトは垂直に持ち上がり、コッキング時は写真の状態となる。照準を維持しながら排莢する現代のボルトアクションライフルとは設計思想が違うことがわかる

 

タンジェントサイトを用いる三八式騎兵銃は視野が広く、標的に対して素早く照準をつけることも容易だ。タンジェントサイトはこういった優位性からKar98kやモシンナガンM1891/30といった軍用銃に多く採用された

 


 

S&T

スプリングフィールドM1903

エアーコッキングライフル

 

S&T スプリングフィールドM1903 エアーコッキングライフルリアルウッド

 

DATA

  • 全長:1,110mm
  • 重量:2,740g
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥46,200
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

 

珈琲は左手で射撃した際の操作性をチェック。スイッチングといった技術が確立していない時代の銃ゆえに扱いは難しかったようだ。しかしボルト操作は行ないやすく、素早い速射に向いている

 

ポスカは射撃面を実射調査。M1903は三八式騎兵銃より400gほど軽く、多少無理がある射撃姿勢も取りやすい。独特なピープサイトに慣れることができれば実戦では非常に扱いやすいライフルだ

 

複雑なボルト周りも細かく再現されている。ボルトハンドルはドロップハンドルとなっており、スムーズに動く。ショートストロークボルトなので速射も容易だ

 

ライフルストック部は綺麗に仕上げられている。軍用銃らしい暗めな色合いだが、どこか上品さも感じさせるものだ。グリップ部分はM1903独自の古めかしい形状を再現している

 

フルサイズのボルトアクションライフルということもあり、リアサイトとフロントサイトの距離は非常に長い。M1903はバランスが良く構えやすいので、扱いにくい印象は抱かなかった

 

スプリングフィールドM1903は第一次世界大戦以前に設計されたライフルであり、当時主流であった塹壕戦に合わせたものとなっている。穴が小さいピープサイトは塹壕から遠距離狙撃をする際に用いることを前提として考えられており、精度面を優先させたものだ。こういった古い時代の銃特有の使用感を味わえるのもオールドスタイルガンの魅力といえるだろう

 

TEXT:津軽太郎

撮影協力:ビレッジ1

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.38~39をもとに再編集したものです。

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