【実銃】アメリカ警察の手にあった魅惑の銃を撃つ

 

LASDやCHPの銃を撃つ!!

 

 ポリストレードインとは、各地のPD(ポリスデパートメント:警察署)が制式採用していたオフィサー達のキャリーガンが、世代交代などでメーカーやディーラーに放出され、ユーズドガンとしてリセールされているものを指す。今回は筆者の友人が持つ珍しいポリストレードイン・ハンドガンの実射レポートを公開しよう。

 

ポリストレードインについて詳しくはこちら

 

S&W Model 6906(1989 ~ 1999)

 

 これはLASDのディテクティヴ(刑事)がヒップホルスターでキャリーしていたコンシールドキャリーガンだ。やはりローカルのオークションに出品され、400ドルほどで落札している。この4桁モデルからは“サードジェネレーション”と呼ばれ、大幅なデザインチェンジがなされている。1ピースとなったグリップパネルや一体型になったブッシング、新デザインバレルなどで精度も向上し、当時S&Wセミオートのベストモデルとされた。

 

下がテストしたModel 6906。上は初代Model 559だ

 

チャンバー上部に擦れ傷があるが、それ以外の程度はよい

 

バレルが短く(3.5インチ=約89mm)軽い分リコイルはキツイ。特徴的なバレルがよく見える。このくびれとスライド埋め込みブッシングのお陰で、精度は上がっている

 

片手で撃つと、そのリコイルのキツさが体感できる

 

このマガジンリリースの付け根が、中指の骨にビンビン来る。ここを少し落とせば、握りやすい部類に入る

 

S&W Model 4006 TSW CHP

 

 1990年に開発された、9mmルガーより威力に優れ、10mm AUTOより撃ちやすい理想の口径としてLE(ローエンフォースメント)から注目されていたのが、.40S&W口径である。必要充分なストッピングパワーを持つとしてカリフォルニアハイウェイパトロール(CHP: California Highway Patrol)で1996年に制式採用されたのが“Model 4006 TSW”である。この1990年代から2000年代初頭にかけて、.40S&W口径を採用したLEは、全体の60%近かったという統計もある。このCHPシリアルナンバーを持つ4006は、2009年に現役引退したのちしばらくしてトレードインにまわされている。この個体も程度抜群で、精度テストでは驚きの結果をたたき出している。

 

ブレットはマズルを飛び出して、強烈なリコイルが襲ってくる

 

ほぼフルリコイルの状態。手首はグニっと曲がっている。次弾が装填されつつある

 

15ヤードでは驚きの精度を見せる。左上の1発は人的ミスとして、20年前のトレードインにしては、抜群の精度だ

 

.40S&Wの2Lボトル2本に対する破壊力テスト。ブチ切れたボトルが上に吹っ飛んでいる。シューターは顔中にコークをかぶっている

 

 月刊アームズマガジン2022年11月号ではより多くの写真と共に実銃を紹介している。そちらも併せてご覧頂ければ幸いだ。

 

TEXT&PHOTO:Hiro Soga

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.198~205をもとに再編集したものです。

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