いよいよ教育の集大成となる行動訓練へと移行したレンジャー学生。前半で学んだ様々な技術を駆使し、あらゆるミッションを完遂するための想定訓練に立ち向かう姿を追う。
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作りたての雑炊をもらうレンジャー学生。疲れた体に温かい雑炊が染み渡る。つかの間の休息だが、彼らはこれから訓練の佳境を迎えることになる
衛生班の隊員からチェックを受ける学生。最終想定ともなると、傷が癒える間もないため、悪化しないように応急的な処置だけを受ける
締め付ける靴下と戦闘靴によって浮腫んだ足。まともに休む時間は与えられないため、様々なダメージが体に蓄積する。それでも、彼らは前へと進んでいく
出発前に作戦会議を開く様子。この後に待ち構えるルートや目標地点などを頭の中に叩き込む
場所によっては一般道を横断する場面もある。交通の邪魔にならぬよう、素早く道路を渡りきる。なにか戦術行動に通ずる部分があると感じ取れた
神社の参道から出発する学生。心の中で無事に任務を完遂できるように祈願した学生もいたかもしれない
作戦遂行のために必要な荷物を全部背負う必要がある。総重量は最大で50kg近くにもなるといわれており、ヒョイと担げる重さではないことがわかる
これから日が暮れるため、暗闇でも行動できるように暗視装置を装着する学生。現在主流なのは単眼式で、装着しない方の目の暗順応を破壊しにくくしている
奥に見える山の中へと消えていくレンジャー学生。開けている一般道は遠方からでも良く見えるため、小走りで山中へと向かっていく
「富士作戦」の準備を進める隊員を見守る指導部の隊員。これまでレンジャーとして必要なことはすべて教えてきたため、アドバイスは最小限になる
与えられた弾薬を持ち装具に収める準備をする学生。仮に弾薬が不足した場合は戦闘を継続できないため、無駄撃ちはできない
富士作戦に向けて準備を整える学生。弾倉の挿入方向にも気を使い、すぐに装填できるように工夫している
機関銃用の弾薬を受け取る学生。分隊支援火器とも呼ばれるMINIMIを操作することになるため、機関銃手は重要な役割を与えられる
5.56mm機関銃MINIMIと、その奥にある84mm無反動砲。どちらも小銃と比較すると重い装備だが、自力で持っていける強力な直射火器となるため必ず携行していく
移動中は使用しない鉄帽を背嚢に括りつける学生。必要となればすぐに使える様にゴムネットで固定する
準備を整えて出発する学生。向かう先は最も困難な想定が組まれているだろう。何が起こるのか知らされないため、これまでの総合力が試される
高い集中力を維持して周囲を警戒する学生。微かな兆候も見逃さない気概を感じる
今やるべきことを学生に質問する指導部の隊員。辛い状況でも状況を理解しているか、正常な判断ができているかを確認することで、学生の安全を確保する狙いがあるのだろう
集結地から出発する際には人数をカウントする。どこかに入っていく際でも同じで、入った数と出た数をマッチさせることで、仲間の置き去りを防止する
最後の任務を終え、駐屯地に帰る前に朝食を食べる学生。夜明け前の凍える寒さのなかで冷えた食事は辛かったであろう
ずっと一緒に行動してきた89式小銃。夜間の戦闘も可能なように、レーザー発射器V1が取り付けられている
任務が終わった彼らを、朝日がまるでスポットライトのように照らし出す。残る最後のミッションは見送ってくれた仲間が待つ駐屯地へと戻ることだ
駐屯地へと帰還した学生。多くの隊員から祝福を受けながら、駐屯地のメインストレートを進んでいく
富士教導団長に帰還報告をするレンジャー学生。団長の後方には学生の家族や関係者がその様子を見届ける
家族などとそれぞれの瞬間を過ごすレンジャー学生。帰還式は学生のみならず、家族にとっても貴重なイベントとなる
レンジャー教育隊全員の集合写真。全員が全力を出し切ったからこその笑顔である
ひとつひとつ丁寧に手縫いされたレンジャー徽章。憧れていたレンジャー徽章付きの戦闘服は、学生たちに袖を通されるまで静かに待っていた
この記事は月刊アームズマガジン2025年7月号に掲載されたものです。
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