組み立て方法を知れば、メンテナンスもしやすくなる
ハートフォードのスマイソン3インチモデルガン組み立てキットをもとにキットの特徴や組み立て時の注意点、コツを前編・後編の2回にわけて解説するこのコーナー。
前編ではシリンダーやハンマー、トリガー、リアサイトを組み立てた。後半ではこれらをフレームに組み込んでいく。サイドプレートやグリップ、シリンダーの固定以外に工具は必要ないが、リバウンドスライドを組み込む際はマイナスドライバーを加工した工具があると便利だ。手順通りに進めていけば組み込みにくい箇所はない。組み込み手順を覚えておけば発火後のメンテナンスもしやすい。各パーツをそのまま組み込んでも可動するが、注油して紙やすりなどで軽くあたりを取ってやるとスムーズに可動するようになる。可動部分の調整も組み立てキットの楽しみのひとつである。完成品とは違った楽しみ方が味わえるモデルガンの組み立てキット。今まで組み立てたことがない方はぜひこのコーナーを参考にチャレンジしてほしい。
まずはフレームにサムピースとボルトを組み込む
ボルト後部にボルトプランジャーとボルトプランジャースプリングを入れる
ボルトの前側を先に入れてからボルトプランジャーとそのスプリングが飛び出さないように注意しながらボルトをフレームに組み込む
サムピースをサムピースナットで固定する
サムピースを組み込めたら前後に可動するか確認する
トリガーガード後方内側にトリガーストップを装着する
トリガーストップが固定される箇所は溝になっており、そこにトリガーストップを入れてネジで固定する
次にシリンダーストップとシリンダーストップスプリングを組み込む。スプリングのテンションはやや強めなので飛ばさないように注意する
ドライバーの先端などでシリンダーストップスプリングを押さえながら、シリンダーストップを組み込む。シリンダーストップスプリングはシリンダーストップ前側の穴に収まるようになっており、スプリングがその穴に入らずに曲がったまま組み込みやすい。もし曲がって組んでしまった場合は外して再度組み込むようにする
シリンダーストップが組み込めたらトリガーを組み込む。写真のようにトリガー上部はシリンダーストップとかみ合い、シリンダーハンドはリコイルシールドの設けれたスリットに収まる
この段階でトリガーを前後動させてシリンダーストップとトリガーが連動し、シリンダーハンドが上下動するか確認する
フレームにハンマーを組み込む
トリガーを戻してからトリガーを引いてハンマーが倒れるか確認する。写真のようにトリガーとハンマーがかみ合っている状態が正しい
後編の最大の難関であるリバウンドスライドを組み込む
リバウンドスライドを組み込む際、5mm幅ほどのマイナスドライバーの先端を、リバウンドスライドスプリングの内径に合わせ2.4mm幅の凸型に残し、両肩を1.2mmほど削ったものを用意するとテンションの強いリバウンドスライドスプリングが押し込めやすい
先にリバウンドスライドを入れてからリバウンドスライドスプリングを一気に押し込む
リバウンドスライドスプリングは写真のようにピンに支えらるように固定される
組み込んだ後、リバウンドスライドはフレームから浮いていないか確認する
ここまでくると完成まであと一歩だ。次にハンマースプリングを組み込む
ハンマー下部のステアラップにハンマースプリングの二股状になった先端部分を引っ掛けて、ハンマースプリング下部をフレームにはめ込んでからハンマースプリングスクリューで固定する。ハンマースプリングのテンションはハンマースプリングスクリューで調整する。空撃ちしたい時はテンションを弱く、発火したい時はテンションを強めにする
ハンマーにハンマーブロックを乗せる
ハンマーブロックがズレたり外れないようにしながらサイドプレートをはめ、トリガーを少し引いてハンマーブロックがサイドプレート内側の溝にセットされたことを確認後、サイドプレートをスクリューで固定する
エレベーションスクリュープランジャーとそのスプリングが外れないように注意しながらフレームにリアサイトを組み込む
フロントサイトにレッドインサートを側面から押し込む
シリンダーのフルート(窪み)とフレーム左側にある丸形の突起をあわせながらシリンダーをフレームに組み込む
サイドプレートスクリュー(ロング)をねじ込んでシリンダーを固定する
グリップにメダリオンをはめ込む。接着しなくても固定されるが、気になる方は瞬間接着剤などを使って固定しよう。メダリオンは樹脂製なので強く押すと割れてしまうので注意する。ちなみにメダリオンは「S&W」の文字が水平ではなく斜め右下を向くようにはめると実銃っぽくなる
キットに付属する7mmキャップ火薬を使う.357マグナムリアル発火カートリッジ。発火後はしっかりメンテナンスをしよう
完成したスマイソン3インチ。フレームやバレルはヘビーウエイト樹脂製なので、ブルーイングにチャレンジしてみるのも面白いかもしれない
3インチはスクエアバットフレームにサービスサイズグリップが組み合わされている。3インチのほかに2.5インチと4インチがあるので、それぞれ仕上げを変えて楽しんでみるのも面白いだろう
モデルガン組立キットを作る!「ハートフォードスマイソン3インチ組立キット」(前編)はこちら
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