【後編】実射インプレッション! エアコッキング式ボルトアクションライフル

 

最新から定番まで9挺揃い踏み!ボルトアクションライフルの実力を徹底検証

 

【後編】実射インプレッション! エアコッキング式ボルトアクションライフル

 

スナイパーライフルと言えば実銃、エアガンを問わず命中精度の高いボルトアクションライフルが主流だ。そこで各社のエアコッキング式ボルトアクションライフル9挺をピックアップ。使い勝手のチェックはもちろん、実射テストをインドアフィールド「アストレア」内のロングレンジを使って行なった。果たしてその結果はいかに…。

 

※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。


 

■検証方法

 

【後編】実射インプレッション! エアコッキング式ボルトアクションライフル

ライフルスコープはVECTOR OPTICS「Grizzly 1.5-6×56E」を使用。ホップアップ調整後、銃を机の上にレストした状態から20mと30m先に置かれたA3判のターゲットに10発撃ち込み、撃ち直しや追加射撃はせず1回勝負とした。今回はスナイパーライフルなのでBB弾の重量は0.25gとした(マルゼン・アキュラシーバイオ0.25gBB弾を使用)

 

 


 

ARES

M40A6

 

ARES  M40A6

※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります

 

DATA

  • 全 長:900mm/1,045mm(ストック展開時)
  • 重 量:3,620g
  • 装弾数:60発
  • 価 格:オープン
  • お問い合わせ先:キンワ
    e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

●アメリカ海兵隊の最新スナイパーライフルを再現

 レミントンM700をベースに独自にスナイパーライフルをカスタムしてきたアメリカ海兵隊が新たに導入したのが、最新のレミントン製RACSモジュラーストックが付属したM40A6だ。ARESはこのM40A6をいち早くエアコッキングガンで再現。実銃同様にストック部分は折りたたみと微調整可能。バレルを覆うようにハンドガードとトップレールがマウントされている。内部は従来のARES製エアコッキングメカを踏襲。最新のモジュラーストックそのものがあまり再現されていないだけにM40A6は貴重な存在だ。

 

ARES  M40A6

大きくドロップしたボルトハンドルは操作しやすい。ボルトのストロークはやや長いが、スムーズに引ける

 

ARES  M40A6

ちょっとわかりにくいがトップレール中央付近にホップアップ調整用のイモネジがある

 

ARES  M40A6

実銃と同じポジションに設けられたマガジン。装弾数は60発

 

ARES  M40A6

モジュラーストックはチークピースやバットプレートが微調整できるだけではなく全体の剛性もしっかり確保されている。3発の平均初速は75.6m/s(0.25g弾)

 

ARES  M40A6

20mでの集弾性(140mm)

 

 


 

ARES

AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

 

DATA

  • 全 長:1,080mm
  • 重 量:2,550g
  • 装弾数:45発
  • 価 格:オープン
  • お問い合わせ先:キンワ
    e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

●アイディアが詰まったARESのオリジナルモデル

 ARESのAMOEBAシリーズのボルトアクションライフルがストライカーAS01だ。従来のボルトアクションに比べて30%ショートストローク化したコンパクトパワースプリングボルトを内蔵。ストックのカラーはブラック、アーバングレー、OD、デザートカラーの4色。オプションのM-LOKハンドガードやコッキングハンドルに加えてグリップやチークパッド、バットプレートは交換可能。自分好みにカスタムできる。架空銃的なフォルムと実用性を両立させたスタイリッシュなボルトアクションライフルだ。

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

電動ガンと互換性のあるスプリングを用いたショートストロークボルト。レシーバー左側にはコッキングの有無がわかるロードインジケーター付き

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

マウントベース前側にホップアップ調整用イモネジが設けられている。強弱の方向が刻まれているので調整しやすい

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

リアルポジションのマガジン。ジャムや給弾不良を抑えるダイレクトフィーディングシステムが搭載されている

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

マグプルのハンター700ストックをモチーフにしたかのようなストックはどのポジションでも無理なく構えられる。3発の平均初速は73.9m/s(0.25g弾)

 

ARES  AMOEBA ストライカーAS01 アーバングレー

20mでの集弾性(130mm)

 

 


 

S&T

M40A5 エアコッキングライフルOD

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

 

DATA

  • 全 長:1,170mm
  • 重 量:3,700g
  • 装弾数:30発
  • 価 格v¥41,000
  • お問い合わせ先:UFC

 

●PGWマウント付きのM40A5をモデル化

 海外メーカー製のエアコッキング式ボルトアクションライフルの多くがVSR-10もしくはAPS-2のシステムをベースにしている。S&TのM40A5はAPS-2のシステムをベースにしている。外観はマズルブレーキ、PGWマウントとバジャーオーディナンスのスコープマウントベース、マクミランストックが付属するM40A5の特徴を再現。トリガーガード前方のマガジンはダミーで実際のマガジンはフォアエンド下部にある。リアルさと実射性能のバランスが取れたエアコッキングガンだ。

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

コッキングメカはAPS-2のシステムに準拠している。ボルトはスムーズで引きやすい

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

ホップアップの調整はボルトをコッキングして後退した状態で保持し、チャンバー内にある2本のイモネジを回して行なう

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

リップ部分が隠れるエレベーションタイプのマガジン。トリガーガード前方のマガジンはダミーだ

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

リアルさを損ねない分、ホップアップの調整にやや手間がかかるが、調整そのものはシビアではない。3発の平均初速は83.7m/s(0.25g弾)

 

S&T  M40A5 エアコッキングライフルOD

20mでの集弾性(143mm)

 

 


 

CYMA

CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

 

DATA

  • 全 長:1,100mm/1,160mm(バットプレート延長時)
  • 重 量:2,880g
  • 装弾数:25発
  • 価 格:¥20,000
  • お問い合わせ先:UFC

 

●コストパフォーマンスに優れた1挺

 今回集めたボルトアクションライフルの中でもっともリーズナブル(税抜20,000円)なCYMAのM24。アメリカ陸軍や陸上自衛隊が採用しているM24SWSをモチーフにしており、特徴的なアジャスタブルバットプレートは実銃同様に調整可能。内部メカはVSR-10のシステムに準拠。色は写真のTANのほかにブラックがある。スナイパーライフルとしてはオーソドックスなスタイルだが使い勝手はいい。重量は抑えられているのでサバゲでも取り回しやすい。

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

ストックだけではなくバレルやレシーバーもTANカラーとなっている。ボルトストロークはVSR-10と同じ

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

VSR-10のシステムに準拠しているためホップアップ調整用レバーはバレル左側に露出している

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

マガジンはフォアエンド部分に設けられている。リップ部分を保護するカバーが追加されている

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

ホップアップの調整はややシビアだが初速は安定している。3発の平均初速は83.5m/s(0.25g弾)

 

CYMA  CM702B M24エアコッキングスナイパーライフルTAN

20mでの集弾性(185mm)

 

 


 

ゴールデンイーグル(GE)

Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

 

DATA

  • 全 長:910mm/1,150mm(ストック伸張時)
  • 重 量:4,800g
  • 装弾数:50発
  • 価 格:¥36,000
  • お問い合わせ先:UFC

 

●実銃同様のバレル着脱機構を再現

 アメリカのNemesis Armsが開発したヴァンキッシュはバレルが着脱できるマルチキャリバー・ボルトアクションライフルだ。ゴールデンイーグル(GE)のヴァンキッシュも、特徴的なバレルの着脱機構を再現している。ハンドガードにはM-LOKを採用しており、伸縮可能なストック、A2タイプのグリップ、ヴェルサタイプのバイポッドが標準装備されている。この銃は実銃同様にバレルが着脱できるところに他の銃にはないアドバンテージがある。ついつい着脱して遊びたくなるはずだ。

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

個性的なスクエアフォルムのレシーバー。エアコッキングメカやホップチャンバーはVSR-10のシステムに準拠している

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

ホップアップ調整用のイモネジはレシーバー先端上部に設けられている。ホップチャンバーはバレル側に付属している

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

レシーバー下部にマガジンポジションが設けられている。装弾数は50発

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

他の機種に比べるとやや厳しい実射結果となってしまったが、この銃の楽しみ方は実射性能だけではない。3発の平均初速は81.0m/s(0.25g)

 

ゴールデンイーグル(GE)  Nemesis Arms VANQUISH MLOK エアコッキングライフル

20mでの集弾性(255mm)

 

 


 

■まとめ

 

【後編】実射インプレッション! エアコッキング式ボルトアクションライフル

 

 かつてエアコッキング式ボルトアクションライフルと言えばSS9000/スーパー9やマルゼンASP-2しか選択肢がなかった時代に風穴を開けたのは東京マルイのVSR-10だった。現在では今回集めた製品を見ればわかるように、国内外を含めて複数のメーカーからリリースされており、自分好みの1挺が選べる時代となった。また、構造上の問題からリアルさが犠牲にされてきたが、各社の努力により実銃同様のディテールやリアルなマガジンポジションを実現するなど、製品のレベルは格段に向上した。

 実銃ではモジュラーストックの登場などボルトアクション式スナイパーライフルのカテゴリーは近年急速に発達しており、エアガンもそれに追随するのは時間の問題だろう。エアコッキングガンの構造そのものはシンプルだが、発展の余地はまだまだ残されている。電動ガンが主流になって久しいが、一撃必殺のストイックな世界はボルトアクションライフルでしか味わえない。

 

 

TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:アストレア

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.54~59より抜粋・再編集したものです。

 

月刊アームズマガジン9月号のご購入はこちら

Twitter

RELATED NEWS 関連記事