MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

 

陸海空自衛隊や警察で実際に使用されている無可動のダミーガン TRG( Tactical Rubber Guns)シリーズより、新製品 「MINIMI-TRG2019」の量産品が公開された。一切の発射機構を持たず訓練用に特化したこのダミーガンのディテールをご紹介する。

 

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

 

●圧倒的な重量感

 

 carrotのTRGシリーズにおいてMINIMI-TRGは2011年にはラインアップされていたものの、これは二脚等が可動しないソリッドなタイプであった。そこで、より幅広い用途で使用できるようにアップグレードしたのが、このMINIMI-TRG2019だ。編集部に届いた量産品を手にすると、まずずっしりとした重量感に圧倒される。そしてどこを持ってもびくともしない頑丈な手応えは、自衛隊の訓練の過酷さを想像させるものだった。

 

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

TRGは水陸機動団の訓練でも登場することが多く、水路潜入訓練では欠かせない道具になっているようだ(写真/菊池雅之)

 

 

 トイガンのMINIMIに比べてかなり重さを感じるのは、約6.3kgの銃本体に加えて、約2.5kgのボックスマガジンの存在が大きい。実弾を加えた重さに近づけていることから総重量は約8.8kgにもなり、機関銃手の仕事がいかに大変なことであるかを実感させられる。

 

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

 

 

●過酷な訓練で使っても壊れないタフさ

 

 製品は本体内部に分厚い鉄芯が挿入されている構造だ。メインレシーバーに直接装着されたキャリングハンドルや二脚がボルトで頑丈に結合されている点は実銃のデザインからは大きく変わり、訓練用としての実用性を重視している。本体はエラストマー(ゴム質樹脂)で一体成型され、実銃やトイガンのように部品の脱落や破損を心配しないで済む。激しい訓練で使用されることを前提として作られている点がTRGシリーズの一貫したデザインともいえる。訓練では水没したり地面に転がしてしまうような状況もあるだろうから、頑丈な作りをアピールポイントにしているTRGは確かに役立つ訓練教材なのだろう。

 

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

可倒式の把手(キャリングハンドル)は堅牢な作りでグリップ部分は鉄芯と一体成型されている。普及型の固定式との選択が可能

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

照星(フロントサイト)は鉄製で堅牢な造り。照門(リアサイト)は樹脂製ながらピープ穴があり照準動作が可能だ。TRGはダミーガンでありながら照準器を再現する点にこだわっている

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

二脚は厚さ2mmの鉄板でプレス成形された頑丈なもので、表面は実銃同様のパーカーライジング仕上げ。伸縮機能はないが、開脚と被筒(ハンドガード)内への収納は再現されている

 

 

 販売は当面の間は官需(自衛隊向け)が優先されるが、要望があれば一般販売も対応したいとのこと。当面、MINIMI-TRG 2019のサンプルが東京・荻窪のミリタリーショップ、東京キャロルで展示されるので、実際に手に取ってその重みとタフさを実感していただきたい。

 

 

MINIMI-TRG 2019 carrot タクティカルラバーガン

■MINIMI-TRG 2019(2019年改良版)諸元

  • 全長:1,040mm
  • 全幅:110mm(弾倉装着時195mm)
  • 全高:230mm(把手収納時)
  • 重量:約6,300g(弾倉装着時:約8,800g)
  • 二脚可動式(鉄製、伸縮機能なし)
  • 可倒式把手(ロックなし)
  • ※簡易版として固定式把手あり
  • 主たる部品:エラストマー(PU)
  • 芯材:鉄材
  • 鉄材表面処理:パーカーライジング(Mn)
  • 色調:黒色(※特色対応可)

 

 

■製品のお問い合わせ先

 

 

TEXT:アームズマガジン編集部
取材協力:キャロット

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.152~153より抜粋・再編集したものです。

 

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