2024/12/13
【KINIFE DIGEST WEB SPECIAL SIGHT】萩野 力 a.k.a. Asurah Knives × HOBBY JAPAN コラボナイフ 発売!!【その4:INTERVIEW 作品に込めた思い 前編】
こんにちは。「編集者&ライターときどき作家」の服部夏生と申します。
肩書きそのままに、いろいろな仕事をさせていただいていますが、ホビージャパン社からは、主に刃物に関するムックや書籍を出させていただいております。
そんなご縁もあり「刃物専門編集者」として、アームズウェブであれこれ紹介させていただこうと思います。
コラボモデル好評発売中!!
萩野力さんとホビージャパンとのコラボナイフ『Monolith Modern』。
現在、好評発売中である。
先日、萩野さんの工房を訪れて、売れ行きの報告かたがた作品に関していろいろ改めて伺ってきた。
Asurah Knivesのデザイン哲学
「感覚で線をひかないってことは決めています。すべての線について、自分なりに説明ができるようにしています」
Asurah Knives のタフさと洒脱さが共存したインテグラルデザインは、一度見たら忘れられないような”力”のあるもの。今回の”Monolith Modern”も、今までの系譜を引き継ぎつつも、独自性のあるデザインの妙がある。
いうまでもないことだが、それは何度も線を引いては消して、の繰り返しの末に生まれてきたものだという。
「自分で実際に使って得た感覚を、特に大事にしています。あとやはり様々な作品を見ることや、信頼できる方々からのアドバイスも大いに参考になっています」
そう語る萩野さんは、ナイフをつくり始めてまだ10年に満たない作家。偶然観たテレビのドキュメンタリー番組に触発されて、鍛造ナイフをつくったのが最初で、ほぼ独学で技術を身につけてきた。
「もちろん、作り出してきたものには自信を持っていますが、進化はさせていきたいです。だから、使ってくださる方々からのフィードバックも参考にさせていただいています」
刃物の世界だけの”常識”からは自由だが、”セオリー”はきちんと身につけなければならない。
そんな思いを根底に抱いている萩野さんの発言は、常に謙虚である。
だがそんな彼が、短期間でプロダクトデザインの核心とも言える「ひと目でその人(ブランド)のものだとわかる」特徴を持つインテグラル(一体型)構造の作品群を生み出したことは事実である。
才があることに疑いの余地はない。
だが、刃物関係の専門家のみならずアウトドア愛好家たちから、実用品としての支持も得てきているのは、ひとえに努力の賜物である。
Monolith Modernに込めた思い
「デザインを少しだけ変えているんです」
今回のコラボナイフは、萩野さんのブランド Asurah Knives の”Monolith”シリーズの一作という位置付けになっている。
彼を一躍有名にした ”Toughness”シリーズに続く、新シリーズである。
「全体に直線的なラインを多用しているんです」
シャープな印象を付与することで、デザイン的な面で新しい扉を開くことができれば、という考えで生み出されたシリーズだ。初の折りたたみナイフ作品である”Monolith Folder”ともども、アウトドアで心置きなく使える、という特徴は維持されているところが、萩野さんらしい。
「鋼材も、耐食性と靭性が共存したものを使ってみました。野外でのバトニングなどにも安心して使っていただけると思います」
そう語るように、エッジの根本まで使えるようにガード(ブレードとハンドルの境界部分の出っ張り)をなくす代わりに、ハンドル部分にフィンガーグルーブ(指がおさまる窪み)をつけるなど、「実用」を意識した工夫が随所に詰まっている。
「ぜひ手に取って使ってみていただきたいですね」
笑顔で語る萩野さん。後編では、動画でメッセージを語っていただこう。
Asurah Knives × HOBBY JAPAN コラボナイフ「Monolith Modern」
【商品詳細】
全長:230mm
刃長:113mm
刃厚:約5.0mm
重量:268g
ブレード材:EXEO-CR20
価格:¥77,000(税込)
専用シース付属
限定品
お求めは、こちらから。
https://hobbythepeople.shop/items/6732de2f6cfe5307b7fc21f9
*ナイフはルールを守って安全に使用しましょう。
TEXT:服部夏生
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